トリコチロアールだけでは抜毛症は治りません。禁煙治療から自己治療法を学び抜毛を止める。

希望に満ちた女性 育毛

無意識に毛髪を抜いてしまう、やめたいけどやめられず、徐々に毛髪が薄くなっていく悩み。国内推計300万人の方が悩む抜毛症、現状では病院の診察・治療で必ず治るとは言い切れません。トリコチロアールは、抜毛症専用の医薬部外品として話題となりました。しかしながら、トリコチロアールを塗ることで抜毛症が治るわけではありません。「抜く行為を止める」あるいは「抜く行為を減らす」ことで、はじめて治る可能性が出てきます。トリコチロアールは抜くことを止めることができた、あるいは、抜く量を減らすことができた方の育毛を応援します。トリコチロアールで育毛サポートしながら、抜くことをセーブ・コントロールし、抜かない生活に慣れたら、きっと抜毛症は治る、あるいは飛躍的に改善するでしょう。この記事は、抜かない生活を応援します。前無二読んでいただけると、うれしいです。

目次

抜毛症を克服した人は、いかに抜毛をやめたのか?

抜毛症を克服できた人たちの経験談に多いのは、自然に解消した例もあるわけですが、そうした例は、小学・中学生で発症し、その後の成長の過程で治癒しており、現在、抜毛症に悩む方にとっては、参考にもなりません。

他の例として多いのは、大きな環境の変化で、治ったケースも聞かれます。大きな環境の変化の例としては、引っ越し、転職、一人暮らしのスタートなど。
これらは、簡単にマネできませんが、「新たな習慣をスタートする」点で、参考になると思います。

成功した方の話を聞いてみると、意外なことがあります。大変な努力や四苦八苦を繰り返して克服したという方は少ないようです。
抜毛症の悩みで大変な経験をされた時期には治らなかったものの、あるキカッケを境に、それほど苦労する事なく改善できたケースがあるのです。
筆者は、そこに抜毛症克服の秘訣があるように感じます。

抜毛症を克服した経験談には「抜かずに過ごせる自分にたどり着いた。」そんな印象を受けました。それは、禁煙の成功談に似ていると思いました。

筆者の禁煙方法を基に「抜かずに過ごせる自分にたどり着く方法」を考察してみました。

禁煙の取組を抜毛行動の抑制に応用できないか?

禁煙に成功した人の経験談に出てくるセリフに、こんなニュアンスがあります。
「タバコを吸わずにやり過ごすことができるようになった。」
「あんなに吸ってたタバコ、わりとスンナリやめることができて、禁断症状(*)も起きなかった。」
*タバコの禁断症状は、人によっていろいろですが、下記のような症状があります。
イライラ、落ち着かない、手持ち無沙汰感、焦燥感(根拠のないあせり)、けだるさ、など

一般的な禁煙治療をアレンジした節煙からはじめる禁煙法の概要

タバコはニコチン依存症であり、病気の一種とされ、現在では禁煙治療に健康保険も使えるようになり、禁煙外来と呼ばれる治療が多く病院で行われています。
禁煙外来の治療の1手法として、ニコチンパッチがあります。
ニコチンパットを体に添付することで、敢えて体内にニコチンを浸透させることによって、禁断症状を緩和し、喫煙習慣を断ち切る手法です。
筆者は、禁煙外来の経験はありませんが、禁煙外来の手法を自分で取り入れて、禁煙しました。
これを応用した節煙・禁煙法は下記の通りです。

1.1日に吸うタバコの本数を3本、あるいは5本と決めます。
2.決めた本数を吸う時刻も決めます。
3.上記1、2をなるべく守りながら、数カ月過ごします。
4.このルールが守れるようになったら、さらに本数を絞り込みます。
5.半年程度で、1日に一本も吸わない日を実現します。
6.1年程度で、ほとんどタバコは吸わない自分を実現します。

これを実行するために意識するポイントは、「タバコを吸うことを自分でコントロールする」ことです。一方で継続する節煙・禁煙をあきらめず長く継続するために、下記を意識します。
・仮に1日●本のルールを破ってしまったら、ちょっと反省し、すぐに取り組みを開始する。ルールを守れなかったことを理由に禁煙(実際には減煙)をあきらめないで、継続すること。
・「なんとなく、吸ってしまった」は極力回避して、決めた時間まで我慢するセルフコントロールの習慣をつけます。
・決めた本数を吸う過程で、「タバコが不味い」と感じたら、その感覚を大切にすること
・吸いたい自分をやり過ごすことができた時の感覚を大切にすること。

これを抜毛の抑制行動に置き換えると、下記のようになります。

禁煙の手法を転用したセルフコントールによる抜毛症の自己治療方法

1.1日に抜く毛髪の本数を(例えば)10本とします。
2.抜毛する時刻を決めます。決めた時刻に毛髪を1本抜きます。
決めた時刻以外に抜毛衝動が起きた場合は、なるべく決めた時刻まで我慢します。
決めた時刻になったら、満を持し1本抜きます。
これで自分自身にセルフコントールの習慣をつけます。
3.上記1.2をなるべく守りながら、1ヶ月~2ヶ月過ごします。
4.ある程度、1.2のルールが守れるようになったら、本数を絞り込みます。
5.半年程度で1日に1本も抜かない日が実現したら、お祝いして、その後も継続しましょう。
これを繰り返すと、「髪を1本抜く行為」に疑問を持つ機会にもなります。
「ストレス解消になっていない」
「ちょっと痛い」
「ムダな行為だ」
このような感情をいだくことができれば、それは抜毛行為が徐々に減るキッカケにもなるでしょう。

1日10本程度の抜毛行為は、抜毛行為をしていない状態と、大差ありません。
通常(抜毛症や円形脱毛症、壮年性脱毛症出ない人)人は、1日に100本の毛髪が自然に抜ける、と言われています。だから、抜いていいわけではないものの、10本にセルフコントールすることができれば、まずは◎。徐々に本数を減らすことを目指して、前向きに取り組みましょう。
これを継続できれば、きっと抜毛症は克服できます。

セルフコントロールによる抜毛症自己治療の基本スタンス

1. 医薬品は使用しないこと
抜毛症に効く医薬品はないと考えるからです。効く薬があれば、全国300万人の患者は苦労しないでしょう。
抜毛症は、美容目的以外で自分の体毛を自分で抜いてしまうという病気、精神障害の一種とされるため、その診察は心療内科や精神科とされます。実際の治療では、「認知行動療法(習慣逆転法)」の指導と投薬治療が主体となっているようです。投薬される薬の種類は、うつ病などに使用される抗うつ剤や精神安定剤が主流であって、その効果によって、抜毛行動が完全になくなることはありません。また、抗うつ剤や精神安定剤は、体重の増加などの副作用が比較的短期間ででてしまい、長期の服用にはなおさら注意を要します。そもそも、それらの投薬で治るというエビデンスはないとする説もあります。
(なお、専門医にかかる事を否定するわけではありません。専門医の認知行動療法の指導を受ける意向のある方は、是非受診してください。この記事は、病院の診察や治療、指導を否定するものではありません。)

2. なるべく費用を掛けないこと(でも、一定のコストは敢えてかけます。後述します。)
当然ながら、多額の費用を抜毛症克服に投じることは長続きしません。ただ、抜毛症克服の支援となる費用は、必要経費として使用する価値があるでしょう。

3. 他の自己治療と同時進行しない。
例えば、禁煙や食事療法によるダイエットなどは、ストレスが加重される可能性が高く、
抜毛症のセルフコントロールと両立することは難しいからです。

セルフコントロールによる抜毛症自己治療を進めるための支援アイテム

1. 抜毛に関わる不安やイライラを軽減する
心療内科や精神科では、精神安定剤などを処方され鵜ことがありますが、セルフコントロールしている期間中のイライラや不安対策には、副作用のないサプリメントを使用する手法も考えられます。費用も安いので、手軽に試せるナイアシンアミドサプリメントなどが候補と考えます。
ナイアシンアミドのサプリメントに注目 美肌・ダイエット・精神安定などの効果に期待
2. 抜毛により荒れた頭皮をいたわる、髪の再生を促す(トリコチロアール)
冒頭文で、「トリコチロアールだけでは抜毛症は治りません。」と申し上げましたが、セルフコントロールで抜毛を減らすことができれば、トリコチロアールの育毛サポート、脱毛予防の効果を受けることができるでしょう。
やや費用はかかりますが、初回お試しなら1,650円(税込み)でスタートできます。
トリコチロアール情報まとめ
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3. 髪を元気にする(太くする)、抜毛を減らす(ミレットアップ)
抜け毛を減らすサプリメントもセルフコントロールを継続する励みになるかもしれません。
ミレットアップはAmazonで買えます。

参考:認知行動療法(習慣逆転法)の概要

・認知行動療法は、抜毛症の治療のために患者自身の行動の変革を試みるもので、心療内科や精神科で抜毛症患者や皮膚むしり症の患者に行われる行動療法です。
予め抜毛の代替えとなる行動(*)を決めておき、抜毛しそうになった時にその代替え行動を行うことで、抜毛行為を減らし、最終的には抜毛行為を撲滅するを目指します。
*具体的な認知行動療法のやり方(詳細)(認知行動療法(習慣逆転法)の詳細
*抜毛の代替えとなる行動の代表例は、「髪を抜きたくなったら、拳をにぎってじっと我慢して、髪を抜きたい気持ち・衝動がおさまるのを待つ、などがあります。
しかしながら、それで簡単に抜毛行為が無くなるとは考えにくいので、代替えする行為は、自分にあったモノをよく考える必要があります。
認知行動療法(習慣逆転法)を定着させるためには、失敗しても短気を起こさず、ある程度成功したら、自分を褒めるなど、前向きに取り組むことが長続きの秘訣です。
そのために、髪を抜きたくなった時に、何をするか、複数候補を決めておきましょう。
・甘いものを食べる。
・お茶を飲む
・筋トレをする
・煙草を吸う
さらに、髪を抜くことができない環境をつくる方法(例:抜毛症テーピング*)も有効です。

最後に:抜毛症を治すことの気持ちを確認する(動機を確立する)

セルフコントールによる抜毛症自己治療や認知行動療法を継続するためには、「抜毛症を治したい、もう髪の毛を抜かない」という強いモチベーションを維持する必要があります。それは「抜毛症を治したい」だけでなく、具体的に「抜毛症を治して、髪のおしゃれを楽しみたい」「髪の毛が薄いことを隠す日々から解放されたい」「抜いてしまった時の焦燥感や寂しさ、罪悪感を二度と繰り返さない」「温泉に行きたい」「プールに行きたい」「恋人と旅行に行きたい」など実現したいことをイメージして、書き出しましょう。
ご参考:抜毛症の改善のモチベーションの事例
Youtube:カラーを楽しみたい!20代女性の美意識で抜毛症に勝った改善事例

まとめ

抜毛症は精神疾患であるとする説は、国内外で有力視されています。
したがって、前向きな気持ちを維持しながら改善に取り組むことが重要と考えます。
そのためには、仲間の存在も大切です。カミングアウトすることは難しいかもしれませんが、決して自分だけではありません。国内推定300万人の同志がおられます。
下記の記事が参考になれば、幸いです。
抜毛症に苦しむあなたへ。
セルコントロールの過程で、1本抜いたら、気分を取り直して、あきらめないで頑張ってください。

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