「抜毛症、皮膚むしり症」改善のための3つの行動「記録、置き換え、頭皮・毛根・指先ケア」

ヘルスケア

抜毛症(抜毛癖)、皮膚むしり症(自傷皮膚症)呼ばれる、髪や眉毛などを引き抜く、指の皮を剥く行為は、ストレスなど精神的な原因があると言われ、本人も無意識または意志によるコントロールが困難で、ご自身の行動で抜毛症を改善することも難しいとされます。この記事は、抜毛症の改善方法として、皮膚むしり症の筆者が3つの行動をご提案するものです。

まえおき

筆者は「自傷皮膚症」で数十年、改善に取り組んでいます。「自傷皮膚症」は抜毛症と似た症状、原因とされる気持ちや習慣があると感じるため、「自傷皮膚症」の改善方法は、抜毛症の改善にも役立つ可能性を感じ、記事にするものです。このページをご覧になる方は、既に抜毛症あるいは皮膚むしり症についての悩みがあり、その改善方法等についてもご自身でお調べになっていることと思います。既にご承知の事も含まれると思われますが、この記事をご覧になることで、少しでもそれらの改善にお役に立てれば、幸いです。

自傷皮膚症とは?

「皮膚むしり症」とも呼ばれで、最近になって「病気」とされるようになりました。しかしながら、未だそれほど「病気」としての認知はされていないようです。

自傷皮膚症(皮膚むしり症)の症状と原因

・指の皮を剥く、唇の皮を剥く、爪先の白い部分を噛んで、剥く。(足を剥く人もあり。筆者は足の裏の硬くなった角質層を剥いてしまいます。)
・原因はストレスや欲求不満とされますが、本人的には無自覚なことが多い。
・止めたくても、やめられない、無意識にやってしまう。
・本人は、「幼少のころからのクセ」程度の認識で、病気としての自覚はないケースが多い。
症状や本人の意識には差がありますが、「強迫性皮膚摘み取り症」という重度の精神的な原因によるものも、「自傷皮膚症」の1つとされます。

自傷皮膚症と抜毛症の共通点

・自身の体の1部を自ら傷つける点。
・自身の意識によるコントロールが難しく、無意識な行動による場合もある。
・共にストレス等、精神的な原因があるとされ、心の病とされる傾向あり。
・本人は「悪い癖」のように認識し、病気と認識しているケースは少ない。
・生活に支障がでるほどの傷や外観になってしまうケースもある。指、頭皮、毛根に炎症ができる、手作業や料理などに支障が出る。外観が痛々しい。美容院・床屋に行きにくい、など

さらに、自傷皮膚症と抜毛症の関係については、専門医が見解を公表しています。
2015年ごろに、自傷皮膚症について、米国精神医学会の公式診断基準(DSM-5)で初めて『Excoriation(Skin-Picking)Disorder』として命名され(日本語では「皮膚むしり症」)と呼ばれ始めました。この基準の中で、自傷皮膚症は強迫症(強迫性障害)のグループに入り、抜毛症と同じグループに入りました。

抜毛症の改善に自傷皮膚症の改善手法を転用することができるのではないか?

ここから本題です。筆者が実際に行っている自傷皮膚症(皮膚むしり症)の改善方法をご紹介します。大きく分けて、3つです。なお、筆者の症状は、「指の皮を剥く、時に足の裏の皮を剥く」です。
1. 症状が出る場所、時間、環境を把握する。(記録する)
筆者の場合、指の皮を剥いてしまうのは、退屈、手持無沙汰な時、イライラした時が多く、例えば、テレビ等を見ていても、ツマラない、集中できない時、車の運転で渋滞気味な時、仕事などの会議で集中できない時などがあります。こうした場面や環境、時間帯を把握します。可能であれば、その環境をなるべく避けます。(そうは言っても無理ですが。)
また、剥いてしまった皮膚を保管し、その量を改めて確認することでも、再発防止に役立つと専門医(精神保健指定医、精神科専門医、日本認知・行動療法学会認定専門行動療法士である原井宏明先生)は言っています。

2. 症状が出そうな時に、置き換えの行為を行う。
指の皮を剥きそうになった時に、それを紛らわすことができる他の行為を実行する。あるいは、皮を剥くことができないように、事前に準備をします。
例えば、つまらないテレビはサッサと切り上げ、他の事をします。
車の運転中の場合は、早めに休憩し、手を洗い、ハンドクリームなどで保湿します。
(保湿すると、指の皮がなめらか、柔らかくなり、剥きにくくなるので、剥くのを諦めます。)
また、爪切り道具は至るところ、なるべく手の届く範囲に置いて、皮剥き行為による「逆剥け」を酷くなる前にカットできるようにしています。

3. 症状が出てしまった後に、それを繰り返さないように、処置をできるように準備する。
指の皮を剥いてしまったら、その後、さらに剥かないように、皮膚を「ささくれ」を爪切りなどで整え、保湿を行って皮を柔らかくする。深く剝いてしまった場合は、絆創膏などで保護する。

1~3を意識して実行することで、一定、改善し、皮の剥き過ぎで、指先が出血する、あるいは沁みるなど、酷い症状は避ける事ができるようになりました。

これを抜毛症で転用する場合は、下記のような例が考えられます。
1. 症状が出る場所、時間帯、環境については、人によって異なると思われますので、それぞれで把握に努めてください。また、抜いてしまった毛髪を保管してその量を確認することも、再発防止に役立つかもしれません。(それは、それでストレスにもなりかねまんので、自己判断必要と考えます。)
2. 症状が出そうな時に、置き換えの行為を行う。
置き換えの行為は、その行為に集中できること、「髪を抜きたい」という衝動を忘れることができる行為が望ましく、なるべく簡単で、ストレスがなくことが望まれます。
例えば、休憩する、好きな趣味をやってみる、コーヒーやお茶を飲む、喫煙者であれば喫煙する、など。また、置き換えの行為を行うことができない場合、例えば会議中などで、その衝動が起きた時の対処方法を準備しておくことも有効と感じます。例えば、指サックをすることで、指の動きを制限して、抜毛できないようにする、などです。また可能であれば、帽子やバンダナを被ることで、抜毛できないようにすることで、衝動が去っていくのを待つことは不可能でしょうか?

また、物理的に抜くことが出来ない環境をつくることも推奨されています。
抜毛症は、何気なく手が頭にいっていまい、無意識に毛髪を抜いてしまう、という方もおられます。
そのため、まず頭を触らないことを目指します。
あとえば、頭にバンダナやタオルを巻いたり、帽子をかぶったりして髪の毛を隠すことで、抜く前に気づくことができます。触り心地の良いぬいぐるみを握るなど、別の手癖をつけるのもひとつの方法(置き換え)とされています。
3. 抜毛を行ってしまった場合の処置、再発防止処置
衝動を抑えられず、抜毛してしまった場合、再発させないために事後処置を行いましょう。その事後処置によって、再発しそうな衝動を抑えることができれば、なお良いでしょう。
毛髪を抜くと、毛根がなくなる、その周りが炎症となるなどをケアすべきであるため、そうした成分が含まれているものを塗る、などが有効と言われます。
医薬部外品の抜毛症用のローションが販売されています。抜毛後に毛根を復活させることも可能な製品とのことです。
抜毛癖女性のための薬用発毛促進剤・トリコチロアール

トリコチロアールの効き目についてはこちら☟
トリコチロアールの成分、効果まとめ

こうした対処商品は、それ自体に抜毛行為を抑制する働きはありません。しかしながら、こうした対処品を事前準備して、手当する行為を繰り返すことは、抜毛行為自体を抑制する働きがあると考えることはできないでしょうか?
また、こうした対処品の購入費用を出費すること、使用した本数を振り返ることも抜毛行為を抑制する方向に繋がれば、良いと思います。
(詳しくは、上記リンクより、ご確認ください。)

抜毛症が治った例

筆者の甥が、小学校高学年のころから、抜毛癖が始まりました。具体的には、眉毛を抜く症状で、中学校で酷くなり、高校3年生まで治りませんでした。
およそ、7~8年間、眉毛を抜き続け、その間、幼少のころの可愛い印象はなくなっていました。
高校を卒業し、大学生で一人暮らしを始めた甥は、大学入学後、3ヶ月~半年で、眉毛が完全に元どおりに治りました。
原因はよくわかりませんが、生活環境が大きく変わった機会に抜毛癖がなくなったようです。同居の家族とのストレスが原因と考えられますが、抜毛癖が改善すると同時に、家族にも優しい人になり、現在は、就職して社会人新人として頑張っています。
大きな生活環境の変化が、抜毛症を完治させたと考えられます。簡単に生活環境を抜本的に変えることはできませんが、直接的・間接的に抜毛や皮膚むしりに関わる生活習慣の一部を変えていくことは、症状改善につながると思います。
抜毛症が改善した例には、「ハグ」が関係していた

まとめ

筆者の「自傷皮膚症」は、幼少から始まり、今も癖としては残っていますが、酷くなることはなく、それなりに付き合っています。ここまで読んでいただいた方で、抜毛症または自傷皮膚症の方の症状改善に少しでもお役に立てば幸いです。
お大事になさってください。

参考サイト
自傷皮膚症とその改善方法
一般社団法人日本抜毛症改善協会

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