ヒト幹細胞培養液は美容分野で注目を集め、多くのアイテムが販売されています。
元々は再生医療の研究から生まれ、美容医療で応用されています。(再生美容)
これまで、ヒアルロン酸やコラーゲンなど「減少したものを補填する」という対処療法的な「与える美容」に対し、細胞の活性化に着目した「内側から再生する美容」なのです。
この再生美容とも呼べる技術は育毛やAGA・FAGA(男性型薄毛、女性型薄毛)対策にも生かされていまます。
(まつ毛、眉毛の美容にも)
ヒト幹細胞培養液を使用した育毛、画期的な頭皮用美容液をご紹介します。
目次
ヒト幹細胞培養液の育毛は、髪にかかわる細胞を再生する
髪が元気で豊富な他人の細胞の一部のエキスを活用して、薄毛の人に塗ると、育毛効果がある!!
まるでアニメのような話が、実際の育毛剤になったのです。
「ええっ、ウソくさい」
誤解があるといけませんので、少しそのあたりを詳細にご説明します。
ヒト幹細胞培養液とは
ヒトの脂肪細胞から取り出された幹細胞を培養するときに分泌される分泌液です。
多くの成長促進因子(*グロースファクター)を含み、その数は500種類以上です。
ヒト幹細胞培養液は、成長促進因子によって「仮死状態の細胞を生き返らせて、さらに増殖させる」というまさに「再生医療」の主役であり、その可能性は極めて広範囲に及びます。
「幹細胞」とは
自己複製能力と分化能力をもった細胞のことです。
自己複製とは、自分とまったく同じ能力を持った細胞に分裂することができる能力です。
分化能力とは、自分の体を作るさまざまな細胞を作り出す能力です。
幹細胞の種類として、主に胚性幹細胞(ES細胞)、成体幹細胞、iPS細胞などが挙げられます。
幹細胞には、ヒト幹細胞、植物幹細胞、動物幹細胞があり、
医療や美容において頻繁に使われるのは、ヒトの皮下脂肪から採取した脂肪由来の幹細胞です。
幹細胞を培養する際に、その上澄み液を培養液と呼び、その中には多くの成長因子を含む膨大な活性物質が含まれており、
その培養液が美容分野で使用されています。
なお、植物幹細胞はヒト幹細胞ほどの活性化の力は期待できません。
ただし、栄養分が豊富で抗酸化力・保湿力は期待できるため、美容分野で使用されています。
また、動物幹細胞の研究も行われていますが、アレルギーを発症するリスクもあり、安全性の理由から国内流通はほとんどしていません。
成長因子とは?
体内において、特定の細胞の増殖や分裂を促進するタンパク質を指します。
例えば、皮膚、血管、毛根など、それぞれの細胞にそれぞれの「成長因子」が再生を担っています。例えば、EGFと呼ばれる上皮増殖因子は、皮膚のターンオーバー(皮膚の細胞増殖・新陳代謝)を促進します。VEGFと呼ばれる血管内皮細胞増殖因子は血管の新生や育毛・発毛に関与します。
ヒト幹細胞培養液を用いる主な分野
肌のシワやたるみ、美肌などアンチエイジング
育毛・発毛、まつげ、眉毛などの美容
ニキビ・アトピー性皮膚炎
軟骨の再生
関節痛
歯周病など
育毛分野で効果が期待されるヒト幹細胞培養液中の成長因子
VEGF(血管内皮細胞増殖因子) 血管の新生/育毛・発毛を促す。
KGF(ケラチノサイト増殖因子)育毛・発毛を促す。
IGF-1(インスリン様増殖因子)毛包細胞の移動生存増殖を促す。
ヒト幹細胞培養液のチェックポイント
ヒト幹細胞培養液にも品質があります。そのチェックポイントとして主なものは下記の通りです。
・ドナーに感染症や遺伝性の疾患などの検査がおこなわれているか?
(ヒト幹細胞培養液は、ドナーからの細胞提供がベースとなっています。したがって、ドナーの厳選が重要です。)
・細胞の培養回数を抑えて活性の衰えを防いでいるか?
・動物由来の血清を使用しない培地で幹細胞を培養しているか?
・不純物が除去されているか?
・滅菌処理を行われているか?
など
ヒト幹細胞培養液による育毛効果
ヒト幹細胞培養液に含まれる成長因子は、脱毛ホルモン(*)によって乱れたヘアサイクルの正常化が期待できます。
(*脱毛ホルモン:男性ホルモンの1つであるテストステロンは「5αリダクターゼ」と結びつくことで、ジヒドロテストステロンに変わります。
このジヒドロテストステロンは髪の毛の細胞である「毛母細胞」を萎縮させ、これが増えることで薄毛が発症しやすくなります。つまり、ジヒドロテストステロンは脱毛ホルモンと考えられます。)
【ヘアサイクルとは?】
成長期:髪の毛が成長する期間
退行期:髪の毛の成長が低下する期間
休止期:髪の毛の成長がストップし、抜け毛となる期間
ヘアサイクルが乱れると成長期が短くなるため、髪の毛が十分に成長する前に抜けてしまいます。ヒト幹細胞培養液には、ヘアサイクルを正常化させる機能があります。
AGAでは額の生え際や頭頂部から症状がはじまる傾向があります。
額の生え際からM字型に、頭頂部からO字型に薄くなり始めた男性は、AGAの発症の可能性がありますが、髪の毛を成長させる毛母細胞はまだ残っているため、成長因子による育毛・発毛が期待できるのです。
ヒト幹細胞培養液による育毛のデメリット(注意点)
専門医・クリニックでヒト幹細胞培養液の注入(カクテル注入)を受ける時は、高額(全額自己負担)となります。
また、注入するときに注射の痛みを感じることがあります。
さらに、注入1回で実感するのは難しいとされ、通院が必要となります。
ヒト幹細胞培養液による育毛のメリット
1. 副作用がなく、安心して使用できる。
副作用はほとんどありません。少なくともプロペシアやミノキシジルのような副作用はありません。
プロペシアの場合、性欲の減退、勃起機能不全、精液の質低下、乳房肥大など、抑うつ症状
などが報告されています。ミノキシジルの場合、頭痛やめまい、動悸、かぶれがあり、厚生労働省の認可のない輸入の服用剤の場合は、いっそう注意が必要です。
2. 女性も使用できる。
ヘアサイクルの乱れによる薄毛が気になる女性でも育毛できるのがヒト幹細胞培養液です。
なお、クリニックにおけるヒト幹細胞培養液の注入による育毛の効果が現れる(実感できる)までには、3カ月程度かかります。
なお、「SHEE+スカルプバイオリポセラム」を開発・販売しているPBJグループは、AGAクリニックなど専門機関で使用されている育毛サプリメント【SHEE+サプリメント】も扱っています。
頭皮へ塗る育毛剤の新商品として、北の快適工房の「日本初の13種類の発毛促進作用をもつモウダス」が発売され、話題となっています。
これでダメなら諦めがつく発毛促進剤「モウダス」