キノコは育毛のためには良いと言われています。その中でもタモギタケは特別に効果があり、タモギダケが豊富に含む「エルゴチオネイン」は、育毛効果があることがわかりました。それは、薄毛の原因となるジヒドロテストステロンの生成に関わる「5αリダクターゼ」という酵素を抑制する効果が判明したからです。
キノコと育毛が育毛に良い、ネット上には、そうした記事が散見されます。この記事では、なぜ育毛分野でキノコが注目されるのか?を調べ、タモギタケにたどり着いたのです。その効果を活かしたサプリメントが発売されているか?も調べてみました。
目次
キノコが育毛に良いとする根拠
キノコが育毛に効果があるとする記事をご紹介すると、マイタケに関する記事、さらにタモギダケに関する記事があります。
マイタケについては、「βグルカン」という成分が含まれています。βグルカンはエリンギなどのキノコにも含まれ、キノコの全般が育毛に良いとされるのは、この点からです。
「βグルカン」は、免疫力を高めて細胞を活性化させる働きがあり、頭皮の毛母細胞を活性化してくれるため、育毛効果があるとされています。その他、免疫力の向上、コレステロール値の抑制、ガン細胞を抑えてくれる働きなど、健康効果があります。βグルカンが薄毛の要因となる脂肪の吸収を抑制してくれることから、毛穴に詰まるのを抑える手助けをしてくれるので、頭皮の過剰な皮脂を抑える効果も期待されます。
キノコと男性ホルモン・テストステロンと関係
最近、キノコには上記のβグルカンとは別の次元で、薄毛対策・育毛促進につながる成分があることが判明しました。この効果は広くキノコ類に含まれる「エルゴチオネイン」という成分によるもので、2018年に検証結果が発表されています。
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エルゴチオネインによる毛乳頭細胞における育毛効 果の検証
「エルゴチオネイン」は、抜け毛の原因となる「5αリダクターゼ」という酵素を抑制する効果があります。
男性ホルモンの1つにテストステロンがあります。テストステロンは、睾丸や陰茎の発育や筋肉量の増加、性欲などの「男らしさ」に深く関わっています。テストステロン自体が抜け毛や薄毛を引き起こすわけではありません。
テストステロンは「5αリダクターゼ」と結びつくことで、ジヒドロテストステロンに変わります。
このジヒドロテストステロンは髪の毛の細胞である「毛母細胞」を萎縮させ、これが増えることで薄毛が発症しやすくなります。
こうした研究によって、エルゴチオネインは、上記5αリダクターゼの働きを抑制することで、薄毛改善・育毛効果を発揮することがわかりました。
食材100g中に含まれる「エルゴチオネイン」の量が多いキノコのランキング
タモギタケ 125.6mg
ヒラタケ 27.4mg
エリンギ 12.7mg
ハナビラタケ 11.2mg
エノキタケ 9.8mg
シイタケ 9.6mg
ヤマブシタケ 9.1mg
ヤマエノキタケ 6.8mg
マッシュルーム 3.8mg
白マイタケ 2.9mg
上記の通り、キノコのエルゴチオネイン含有ランキングの1位は、ダントツで「タモギタケ」です。
このタモギタケはかなり希少なキノコであるため、日常で食すこと、一般スーパーマーケット等で購入することは難しいようです。でも、タモギタケの粉末サプリメントは販売されています。
タモギタケの多く含まれるエルゴチオネインの育毛効果は、最近判明したものであり、サプリメントに期待さ入れる効果として記載されていません。
エルゴチオネインは、ビタミンEの7000倍(!)の抗酸化力があり、「スーパー健康キノコ」とも言われています。
抗酸化作用が強く、DNAの損傷や過酸化脂質の生成を防ぐ働きが期待されています。また、抗酸化作用に加え、光による肌の老化を抑制する効果があると言われており、美容の面からも注目されている成分です。
タモギタケはアガリクスの2倍のβグルカンも含ます。
これまで、多くの購入者は、強い抗酸化作用によるアンチエイジング、抗がん作用などを期待しており、その評価も上々です。
今後、タモギダケのエルゴチオネインに着目した育毛サプリメントが発売されるかもしれません。期待しましょう。
追加情報:5-αリダクターゼ(還元酵素)の働きを抑える食材
タモギタケに含まれれるエルゴチオネインと同様に、5-αリダクターゼの働きを抑制する成分を含む食材として、注目されているものとして
バナナの皮
納豆
キムチ
アボカド
わさび
が、あります。
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