ナイアシンアミドの配合量を知りたい!?シワ・美白化粧品・医薬部外品の失敗しない選び方

ナイアシンアミドを配合したクリーム写真 スキンケア

ナイアシンアミドを有効成分としたシワ改善・美白クリームやオールインワンジェルが大人気ですね。プチプラも含めて商品が多いので、配合量や含有率を調べたくなります。やはり高濃度の商品を使ってみたいですよね。分類が化粧品の場合は配合量を表示している場合もありますが、人気の医薬部外品の場合、配合量の表示はないケースがほとんどで、比較できず困ります。なぜ、しっかり成分表示してくれないのでしょう?配合量以外で選ぶポイントは何でしょうか?失敗したくありませんもんね。
この記事では、ナイアシンアミド配合の化粧品や医薬部外品の選び方について、その視点をご紹介するものです。お伝えしたい選び方のポイントは、「ぼったくり系の高い商品」を避け、価格はリーズナブルで、浸透力のある配合を実現している商品をおすすめしたいと思います。

●ナイアシンアミド&ファンケル独自成分


●Amazonがおすすめする人気商品


目次

有効成分の配合量を比較するのは無理?

結論として、ほとんどのケースで無理なようです。

現状では、大半の商品が配合量を表示していません。
その理由はカンタンに言えば、表示義務(化粧品と医薬部外品で表示義務が異なる。後でご説明します。)さらに、成分構成に関するノウハウを開示したくないから(≒いわゆる、企業秘密)という事情もあるようです。

また、一般に医薬部外品には、配合量について、上限が設けられていて、おおよそ5%が上限との情報もありますが定かではありません。
一方で、化粧品には上限がないため、5%を超える商品もあります。

そうした環境で「●●%配合」と記載がある商品は、その事実をその商品がアピールポイントとしていると見られる商品があります。

ナイアシンアミドの配合量を表記している化粧品の例

ナイアシンアミド20%配合】CONODO ナイアシンアミド 美容液 30ml CICA ヒアルロン酸 コラーゲン プロテオグリカン プラセンタ シミ シワ 高濃度 高保湿 無添加 国産 ナイアケアエッセンス

 

乾燥や肌荒れを防ぐナイアシンアミド20%配合の美容液 30mL
分類は、化粧品であるため、全成分表示が下記のようにあります。

原材料・成分
水、ナイアシンアミド、グリセリン、プロパンジオール、ペンチレングリコール、カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル、メチルグルコシドリン酸、(リシン/プロリン)銅、ニコチンアミドモノヌクレオチド、プラセンタエキス、水溶性プロテオグリカン、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸Na、ツボクサエキス、オウゴン根エキス、イタドリ根エキス、カンゾウ根エキス、チャ葉エキス、ローズマリー葉エキス、カミツレ花エキス、ドクダミエキス、ヨモギ葉エキス、ユズ果実エキス、加水分解ローヤルゼリータンパク、BG、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、カルボマー、水酸化K、PEG-60水添ヒマシ油、ヒドロキシアセトフェノン、ホウケイ酸(Ca/Na)、酸化銀

●LANTELNO ランテルノ リボーンRTクリーム


パルミチン酸レチノール5.5%、バクチオール、ナイアシンアミド10%と高濃度配合の新型レチノールクリームです。
Amazonユーザーの評判は、すこぶるイイ商品です。なお、冷蔵庫保管要です。

●【原液】ナイアシンアミド 美容液 10ml TUNEMAKERS(チューンメーカーズ)


こちらも分類は、化粧品であるため、全成分表示が下記のようにあります。

原材料・成分
水、ナイアシンアミド(5%)、1,2-ヘキサンジオール、クエン酸、クエン酸Na

商品名に「原液」と表記されていますが、それでも含有率にすると5%。
化粧水、クリームには、当然に水分があり、ナイアシンアミドの含有率は、他の商品でも5%~10%程度と推定されます。

ナイアシンアミドの「原液」と評される本品は、ユーザー自身が他の成分とブレンドして使う事をがすすめられており、その1例が下の写真です。言い換えると、あらかじめナイアンシンアミドとの相性が良い成分を配合した商品を購入した方が、「かしこくお得かも?」とも考えられます。

ナイアシンアミドは、フラーレンやビタミンc誘導体との相性がよい、とされるため、この組み合わせが推奨されているわけですが、3つそろえると、それなりの費用になります。

ナイアシンアミド1,320円、フラーレン3,300円 + ビタミンC誘導体2,376円

合計6,996円!

けっこうなお買い物になります。

この組み合わせで使用した場合、実際に肌に塗られたこれらの混合物に占められるナイアンシンアミドの含有率は、相当に低下すると考えられます。

また、ちょっと面倒(?)に感じますね。

もともと、医薬部外品は、効果について一定のエビデンスがあり、それが厚生労働省の承認をうけていて、有効成分表示は、その根拠となる成分。

配合量が少ないことで、効果が著しく低下するなら、承認が得られないでしょうから、
配合量にこだわる必要は、それほどない?と思われます。

ご参考:「肌の悩み」に応じたナイアシンアミドとその他成分 組合せ例

シミ・くすみ
・ビタミンC

・アルブチン

・トラネキサム酸 (特に「肝斑」対策の有効成分として使用されます。)

シワ・たるみ
・ビタミンC

・レチノール

・アスタキサンチン など

ニキビ・肌荒れ
・グリチルリチン酸2K(肌荒れ、ニキビ対策の有効成分として使用されます。)

・アラントイン

・トコフェロールなど

もう一つ、ナイアシンアミドの配合量が多くて、成分バランスが注目に値するエンジングケアをご紹介します。

LANTELNO レチノール 5.5%配合 ナイアシンアミド バクチオール エイジングケア クリーム

レチノール5.5%、ナイアシンアミド10%、さらに、次世代レチノールと言われている「バクチオール」も配合したエイジングケアクリームです。
口コミを見ると、肌のハリに高い評価が寄せられていて、敏感肌にも使えたとの評判です。
ちょっとイイ値段しますが、かなり評判いいので、ぜひ確認してみてはいかがでしょうか。

ナイアシンアミド化粧品の比較・選び方「シワ改善&美白」効果はホンモノだから売れている。

配合量が示されない理由:医薬部外品の成分表示ルールについて

現在、流行っているシワ・シミ(美白)対策のクリームやオールインワンジェルの多くは、化粧品ではなく、医薬部外品の分類です。

一般に化粧品よりも医薬部外品の方が、効果があるとされます。
(ただし、個別の商品比較において、常に医薬部外品>化粧品とは言いきれません。)

医薬部外品は、その効果について厚生労働省の承認が必要であることから、それなりの効果が期待できます。

でも、医薬部外品では、ナイアシンアミドなど有効成分の配合量・含有率は表記されません。

医薬部外品(薬用化粧品とも呼ばれます。)は、有効成分を表示する義務はありますが、
医薬部外品としての承認があれば、含有量を表示する義務はありません。

そもそも、医薬部外品と化粧品では、表示義務や業界(日本化粧品工業連合会)の自主基準が異なります。

具体的には・・
化粧品は「全成分表示」が義務付けられているのに対し、医薬部外品では全成分表示が義務とはなっていません。
ただし、医薬部外品のメーカーの多くは、化粧品会社であり、日本化粧品工業連合会の会員でもあり、2006年の日本化粧品工業連合会の自主基準に従い全成分を表示しているものもあります。

●「化粧品」である場合は、全成分表示で配合量の多い成分から順番に記載されます。
ただし、配合量が1%以下の成分は、順序のルールづけは特にありません。

●「医薬部外品」の場合は、有効成分を何であるか?を表記し(例:「ナイアシンアミド」や「グリチルリチン酸ジカリウム」)その他の成分が列挙されるカタチで表記されます。

ナイアシンアミド配合の医薬部外品の購入を検討する場合、有効成分がナイアシンアミドであることは必ず確認しましょう。
なぜなら、「有効成分=成分が規定量配合されている」ということであり、その商品の効果(=医薬部外品としての承認)は、ナイアシンアミドによるものであることを示しています。

 

稀なケースとして、ナイアシンアミド配合の医薬部外品とのPRがあっても、有効成分にナイアシンアミドの記載がなく、他の成分名が書いてある場合は、医薬部外品としての承認は、その「他の成分」によるものであり、ナイアシンアミドはあくまで補助的な成分と解されます。

ご参考・医薬部外品の承認と成分表記に関するルール

医薬部外品は、厚生労働省に申請を行い、有効成分に対しての効果効能の承認を大臣から得た場合に広告等で表示することが許されます。
また、医薬部外品には、「表示指定成分」は表示するように義務づけられています。
医薬部外品は厚生労働省の承認や許可が必要な分、過去にアレルギー反応や刺激などが報告されたことのある成分は表示するルールがあります。それが表示指定成分です。
現在、表示指定成分は102種類に、香料を加えた103種類が指定されています。特定の成分に対してアレルギー等の皮膚トラブルの経験がある方が、パッケージの表示を見れば製品を購入する段階でその成分を避けることができるように配慮されています。
(医薬部外品でも化粧品のガイドライン(日本化粧品工業連合会の自主基準)に準拠して、化粧品と同様に全成分表示を行っているものもあります。)



上記のWエフェクトアイクリームは、ナイアシンアミドを有効成分として配合した目元小じわ対策クリームで大ヒットしました。最近のナイアシンアミドブームの先駆的商品と言ってよいと思います。

成分表示は、下記のように記載され、ナイアシンアミドの配合量・含有率は記載されません。

有効成分:ナイアシンアミド
その他の成分:ハトムギ発酵液、イネ出穂前葉抽出加水分解物、ニチレイ・アセロラエキスWB、キウイエキス、ユキノシタエキス、エーデルワイスエキス、ローズマリーエキス、シロキクラゲ多糖体、大豆リン脂質、米ヌカスフィンゴ糖脂質、濃グリセリン、グリセリン、BG、1,2-ペンタンジオール、米ヌカ油、水添ポリブテン、エチルヘキサン酸セチル、ジメチコン、脂肪酸ジペンタエリスリチル-1、サラシミツロウ、ステアリン酸、バチルアルコール、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、親油型ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ポリグリセリル、オレイン酸ポリグリセリル、フェノキシエタノール、アルギニン、キサンタンガム、ベヘニルアルコール

その後、大手ポーラや世田谷自然食品、その他が多くがナイアシンアミド商品に参入し、激戦となりました。それぞれ、ナイアシンアミドの配合量は表示されていません。
ポーラの人気ブランド「オルビス」の「リンクルブライトセラム」に配合されたWナイアシンの、
Wとは「シワ改善」と「美白(シミ・ソバカスを防ぐ)」の意味で、成分名は、ナイアシンアミド。お得な7日間トライアルセットなら980円で、しかも、かわいいヘアバンドプレゼント付き!で、お試しできます。
(ただし、お一人さま1回限り・初回限定です。)



☝☝
こちらは、ナイアシンアミドは配合していませんが、ハリと美白のための新商品。
年齢を重ねた肌にアプローチする美容成分 x 美白*9有効成分を配合

昨年の秋ごろからナイアシンアミドブームは、「オールインワンジェル」に移行したようで、
多くのメーカーがオールインワンを発売しています。



こちらも、ホームページ上で、全成分表示を行っています。

ナイアシンアミド配合のシワ改善クリームやオールインワンジェルを選ぶ際に、ナイアシンアミドの配合量を比較したくなりますが、上記の理由から比較することは、ほぼ困難です。

なお、ナイアシンアミドの配合量を表示しない理由について、興味深いネット記事がありました。
下記にそのまま引用します。(引用元:ぽんかん*スキンケア処方開発のWEBサイト記事 )

ナイアシンアミドの効果・効能ごとの具体的な有効成分量は申請や承認を取得できた企業だけが持てる情報なのでコンプライアンス上、お答えできません。
ただし、過去に国が公開している情報があります。
「○いわゆる薬用化粧品中の有効成分リストについて」という平成20年の通知では、ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)の有効成分量は0.1%~3.5%(乳液、クリーム)、0.1%~5%(化粧水)などと公開されています。何%で何の効能なのかは、書かれてはいませんが。
実際このあたりの配合量で試験された論文などはいくつも出てきますので、ここからある程度の配合量の推測はできますね。またナイアシンアミドに関しては、配合量の上限のルールは私の知る限り存在しません。少なくともマックス5%なんてルールはありません。10%と書かれている製品は、本当に10%配合されていると思いますよ。
ただし、医薬部外品として承認を得ていない限り、どれだけ高濃度でも、シミ予防、シワ改善などの効果をメーカーが謡うことは法律上NGです。

 

ナイアシンアミドを有効成分とするスキンケア商品を選ぶポイントは浸透力

最近、多数発売されたナイアシンアミド配合の医薬部外品の広告でアピールポイントを読むと、その競争のポイントは、「浸透力」がその1つであると感じます。
(話は、少し脱線しますが、広告に見られる「日本初」の「ランキングNo.1」などの謳い文句は、怪しいものも多く、話半分と考えて良いと思います。)

浸透力を強化している例としてす「ナノ技術」「三相乳化」などがあります。
もともとナイアシンアミドは、浸透力のある成分です。
というのは、化粧品に用いられる成分の多くは、角質層までの浸透(到達)にとどまりますが、ナイアシンアミドは真皮まで浸透すると言われています。
ただし、「真皮までの浸透」は必ず到達するとは言えず「到達可能な浸透性を持っている」ぐらいに考えるのが正しいようです。
(それは、そもそも肌のバリア機能が邪魔をする仕組みもあり、健康な肌の方が浸透しにくいとも言えます。後で再度説明します。)

そこで、ナイアシンアミドの浸透力を高めるもう1つのポイント、それは配合成分の組み合わせです。

ナイアシンアミドは水溶性です。
水溶性の有効成分の弱点は、浸透力です。

肌は本質的に、吸収力はありません。むしろ「弾く」性質があります。
それは、肌(皮膚)外部からの汚れや刺激を体内や血管に影響させない、守る役割があります。それはバリア機能と呼ばれます。根本的に「肌」というのは外部の成分を吸収することを目的に出来ているものではないため、ちょっとでも条件が揃わないと全然浸透しなくて効果が出ないなんてことも考えられます。

ナイアシンアミドは真皮への効果を期待できる成分であるだけに、特にその性質を把握して、成分の組み合わせ、あるいは使用順序を考えていく必要がある、とされます。

ナイアシンアミドやビタミンCなどの「水溶性」の成分は、疎水性の高い「角層」を突破するのが難しい成分です。

ただ、

角層さえ突破すれば「基底層」や「真皮」への到達も不可能ではありません。

逆に、レチノールやビタミンEなどの「脂溶性」の成分は、油と馴染みやすい「角層」は比較的簡単に突破できるものの、親水性の高い「基底層」や「真皮」への到達は難しくなります。

これらをまとめると

「水溶性成分」は油分が多い化粧品(乳液やクリームなど)に入れた方が浸透性が高まる。
「脂溶性成分」は水分が多い化粧品(化粧水やジェルなど)に入れた方が浸透性が高まる。

これらをクリアしているナイアシンアミドを有効成分としているシワ改善美白クリームを探してみると、1つ、概ね該当する商品を見つけました。

シンピスト(北の快適工房・オールインワンジェル)

ナイアシンアミドの働きを促進(≒吸収力を強化)するための、三相乳化技術を採用し、
ナイアシンアミドとの相性が良いビタミンC誘導体やレチノールと組合せて、さらにプラセンタも配合しています。




2つのビタミンC誘導体(3-O-エチルアスコルビン酸、テトラ2-へキシルデカン酸アスコルビル)を配合していますが、共に油溶性です。
水溶性のナイアシンアミドと油溶性のビタミンC誘導体を配合することで、浸透力を協会強化しています。また、美白効果が期待されるレチノール誘導体も配合していて、レチノールは油溶性で、これもナイアシンアミドとの相互作用で、浸透力の向上にも効果があると考えられます。
シンピストは、Amazonが推薦する「Amazon Choice」にも選定されています。「Amazon Choice は、すぐに発送ができて、評価が高く、お求めやすい価格の商品をおすすめします。」と定義されています。単に人気があるだけでなく、Amazonが品質と価格のバランスを考慮して、自信をもっておすすめできる商品に限定され、同種の競合商品中で選ばれることは、それ相当の品質の裏付けと言えます。


(参考:【Amazon Choice 】アマゾンチョイスが選ばれる基準はどうなってるの?

 

なお、シンピストの購入は、Amazonで定期割引を提供するよりも、北の快適工房のホームページの方がお得です。
北の快適工房・【医薬部外品】真皮ケアオールインワンジェル『シンピスト』

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