コラム:エイジングケアに、絶対必要な男女共通のマイルストーンが5つある。

アンチエイジング

夏目漱石のお孫さんで随筆家の半藤末利子さんは、「とにかく、年をとるとういうことは、避ける事ができないだけに、大変な大仕事である。」とおっしゃる。
年を取ること(エイジング)は避けられず、生きる事と他なりません。
その年の取り方を工夫したい、一定コントロールしようとすることがエイジングケアと言えるでょう。
人によって目指す年の取り方はいろいろで、年相応の心身の健康を目指す、あるいは体形、例えばお腹が出る、お尻が大きくなる、これらをなんとして避けたい、あるいは、肌のハリ、シワを予防したい、消したい、など。
いかなるエイジングケアを目指す場合も、外すことが許されない、疎かにしてはいけない、5つの基本事項があることをご存じでしょうか?もしかすると、ご存じであっても実行できていない方は多いと思われます。
もし外した場合には、いかなるエイジングケアも成り立たなくなるため、マイルストーンとも言える取り組みです。
この記事では、その5つのマイルストーンをご紹介、ご説明します。

健康と美容を維持するエイジングケアのための5つのマイルストーン

1. 食事管理(栄養管理)
2. 睡眠(休養)
3. 運動(体・筋肉の維持)
4. 清潔を維持する努力(衛生管理・病気予防)
5. 趣味(楽しみ、生き甲斐、笑い、精神の安定)

この5つは老若男女問わず、生活の上で重要なことですが、エイジングケアを考え始める年齢になると、一層重要度が増します。5つのうちのどれかを後回しにした、あるいは疎かにした場合、若いうちは、本人がその気になれば、そのツケを返済し、一定是正・挽回することができます。しかしながら、40~50代以降は、その後に大きくのしかかり、ツケの返済はだんだん困難になります。
そうした意味で、これら5つは、マイルストーン(*)なのです。

マイルトーンとは(ウィキベテアより)
「プロジェクト管理において遅延が許されない節目となる工程やアンカー(錨)のこと。」

エイジングケアというプロジェクトとして考えると、これら5つのどれかを欠く、あるいは遅延した場合は、エイジングに悪い影響が出ると考えられます。

5つのマイルストーンについて、その重要度を簡潔に確認してみます。

エイジングケアの5つのマイルストーンの重要性(選定の理由)

5つのマイルストーンのそれぞれが、如何に重要なのか、その理由と、5つのマイルストーンが相互に関係していることをご説明します。

1.食事管理(栄養管理)に


食事は生きること、そのものです。生命を維持するための条件と言えます。私たちの体は、自身が食べたもので作られています。年をとっても新陳代謝はあるわけで、悪い食事を繰り返せば、悪い食事で作られた体になってしまうのは自然で当然なことです。
誰もが食べることは好きで、また食べ物に好みもあります。ただ、好き嫌いが激しく、偏った食事を繰り返してれば、エイジングケアができていないばかりか、エイジングに悪影響を与えることとなります。エイジングケアに必要なのは、単に食べることではなく、「ちゃんと食べること」です。ちゃんと食べる事は、年齢に相応な頻度と量さらに質をクリアする必要があります。甘いものを食べ過ぎれば、カロリー過多で太り、体が酸化することは自然の理なのです。如何に抗酸化対策のサプリメントを飲んでも、食事が管理されず、基本から大きく逸脱していれば、「サプリの効果」よりも、「逸脱の害」の方が大きいでしょう。

食事管理の失敗例

エイジングケアが特に重要となる40代~50代以上になると、食事の管理の失敗を修復することは難しくなります。例えば一度、太ってしまうと、元どおりまで痩せることは若い時よりも難易度が高くなります。若い世代に比べて、基礎代謝が小さくなっていることためです。特に、体重の減少だけを目的とした誤った無理なダイエットを行うと、栄養不足(特にたんぱく質とビタミン・ミネラル)により、筋肉の減少につながり、その結果、ダイエットによって基礎代謝も減少することとなり、リバウンドしやすい体を自ら作ってしまうことになります。
(この点からも、「3.運動」もマイルストーンなのです。)

2.睡眠(休養)

健康維持のために睡眠が重要であることは疑いありません。睡眠と言う休養が無ければ、食事によって摂取した栄養は体に吸収されず、運動によって鍛えた筋肉も維持できません。睡眠が不足すると肌も荒れ、思考や脳の働きも低下します。エイジングケアの必要な40代~50代は、睡眠習慣についても変化が見られ始めます。不眠や中途覚醒、早朝覚醒の症状が出てくるが50代からが多くみられます。睡眠ホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌の低下など、ホルモンなどの変化が主な原因となれますが、「3.運動」の減少なども遠因となっていると言われます。
また、規則正しい3度の食事、あるいは、入浴の習慣は体内時計の正常な働きに寄与するとされます。したがって、快眠には食事習慣と運動習慣が関わっていることも見逃せません。
また、ストレスや精神的な不安は睡眠を妨げます。したがって、適度なストレス解消が重要ですし、ストレス解消のための趣味の時間も快眠のためにも重要なのです。

運動(身体機能管理)

男女ともにエイジングケアの5つのマイルストーンの中でコントロールできない項目と思われます。普段から運動していない人ほど「いざ!運動」と気合を入れないと、取り組めない傾向があるように感じます。ただ、重要なこととして筋トレやランニングなど体を鍛え上げるレベルではなくとも、一日の平均歩行数など最低限の運動の習慣が有無も重要です。

もし、最低限の運動習慣がない場合は、身体機能・筋肉量の低下は無自覚であってもジワリと進んでいるはずです。例えば、30分程度の歩行を取り入れるだけでも、習慣化することで大きな違いになるはずです。

運動不足の弊害

運動が減れば、筋肉が減ります。筋肉は減ると基礎代謝が下がります。太りやすくなります。極論すると、人の健康は足から崩れるとの見解もあります。自律独歩できることは、健康上、非常に大切なのです。
また、運動不足は、生活習慣病の原因となることがわかっており、食事や睡眠がしっかり管理されていても、運動不足が身体機能の低下につながります。具体的な身体機能との関係としては、肺活量・血行の維持には、運動は欠かせませんし、運動不足は、消化器官全般の機能低下につながり、慢性的な便秘の原因となります。ご承知のとおり、便秘は免疫機能に影響があり、万病のもとと呼ばれ、せっかく管理された食事の栄養の吸収効率も悪くなります。
運動不足の方が罹りやすい具体的な疾患としては、がん、糖尿病、痔などがあります。
健康のために摂取したサプリメントなどの効果もなくなる可能性もあります。
その他、運動はストレス解消にもつながる点も重要です。自分にあった運動習慣を見つけることが重要です。

4.清潔を維持する努力(衛生管理・病気予防)

新型コロナウイルス感染拡大により、手洗いやマスクなどの除菌・衛生管理がより重要視されていますが、エイジングケアの観点においても当然に重要で、5つのマイルストーンに入ります。重要な観点は、「普通に行えるレベルの身体の洗浄、衛星管理」よりも、さらに踏み込んだレベルの清潔さを求めることが重要である点です。例を2つ上げます。

例1:肌や髪(頭皮)の美容維持

があります。美しい肌・髪を維持するためには、日々清潔を保つことが必須で、当然のことです。しかしながら、美容面で肌や髪に関する悩みを持っている方は、日々の肌や髪の洗浄を怠っていたわけではないでしょう。普通のレベルで洗顔・洗髪が行っていたことでしょう。それでも、肌のシミ、シワ、薄毛の悩みは発生します。もちろん、肌や髪の悩みにも食事や睡眠も関わっていますが、美容面で肌や髪を維持するためには、意識的に清潔を保つ努力が必要なのです。
長年の習慣を繰り返すレベル、当たり前に入浴し、洗顔し洗髪するだけでは、エイジングケアに求められるレベルの洗顔・洗髪はできていないのです。例えば、肌のターンオーバーを停滞させず維持促進するためには、角質層の除去や洗顔後の保湿も必要でしょう。薄毛が気になり始めたら、当然に洗髪方法が正しかったのか?頭皮の皮脂が多過ぎなかったか?逆に激しい洗髪で皮脂を取り過ぎたのか?が問題となります。

例2:歯・口内ケア

歯磨きなどの口内ケアは、誰もが行う日常レベルのケアでは、完全を期すことは難しく、若年層で虫歯は見られますし、30代で早くも歯周病が見られます。これら口内ケアの不備は健康面にも大きな影響があるこが知られおり、病気予防の観点での衛生管理の重要性がわかる例です。また、口内エアの例は、食事・睡眠・運動から独立して、清潔を維持する努力が、エイジングケアのマイルストーンになり得る理由でもあります。普通に日常的に、何も考えず歯磨きをする程度では、歯と歯茎の健康は維持できないのです。
足の筋肉と同様に、「いくつまで自分の歯で食べられるか?」と言われるほど重要で、歯と歯茎の健康維持はかなりの努力を要します。

このほか、美容と健康の維持、病気予防のための衛生管理として重要な部位として、耳、性器周辺、足の裏、腋、爪などがあります。

5.趣味

これだけ、少し趣(おもむき)・見方が他の4つと異なるとお感じになるかもしれません。これだけが、直接的な身体管理・メンテンナンスではなく、感情にかかわるからです。ただ、それゆえに、重要なマイルストーンです。
その重要性は、笑顔がアンチエイジングの基本であるからです。
笑顔は人の印象を若くします。

人は好きなことに取り組み、成果があった場合、笑い、感情的に満足し、その瞬間、幸福や達成感で満たされるでしょう。
それがアンチエイジングに有効であることは、疑いないでしょう。
良く言われるように、趣味に没頭している瞬間に、人は童心に戻ると言われます。
また、笑顔は他人から好感を持たれますし、医学的にも笑いが脳の働きに良い影響を与えることは、良く知られています。幸福感、充実感を味わっている人は、それは顔の表情に出ていますし、それが習慣的に繰り返されると、外見にも身体機能にも良い影響があると思われます。逆に、思い悩みやストレスに支配され、楽しみや生き甲斐を感じることのない人は、外見・身体機能にも悪影響があることが想像されます。
食事を徹底管理し、規則正しい睡眠・運動と清潔を徹底しても、趣味の楽しみや達成感を味わうことがないと、無味乾燥な生活の繰り返しになってしまいます。それでは、若々しく、生気に満ちた人とは、かけ離れた印象になってしまうかもしれません。
趣味の種類は、芸術分野やスポーツに限定されるものではなく、上記1~4に関連するものも当然にあるでしょう。例えば、食事管理は、グルメや料理に関係しますし、スポーツは正に運動そのものです。服装やメイクなどおしゃれは、清潔管理の延長上の行為とも位置付けられます。1.~4のマイルストーンとの重複感があることを否定する必要はないと考えます。

趣味がエイジングケアに悪影響を与える、留意すべき点

趣味の取組が、1~4に悪影響を与えることは、時にあります。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」なのです。
例えば、グルメ・食べ歩きが趣味の場合、食べすぎを繰り返すようでは、グルメが食事管理をつぶしている状態となります。それでは、相殺関係になってしまい、両方のマイルストーンを台無しにしてしまいます。バランスが取れることが大前提です。

まとめ

エイジングケアに取り組む際、これら5つのマイルストーンをクリアしているか、不足がないか?確認し、取り組みを軌道修正することは、個別のエイジングケアの効果にも良い影響があると思います。ご参考になれば、幸いです。

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